2014年 日本事務所のハイライト
オックスフォード大学日本事務所では年間を通じて様々なイベントを開催しています。オックスフォードの学者が専門分野についてのレクチャーを行うオックスフォード・アカデミックス・イン・ジャパン・レクチャー。900年の歴史を持つオックスフォードのユニークな一面に焦点をあてるインサイド・オックスフォード・レクチャー。このふたつの人気レクチャー・シリーズは一般の方々にも公開し、ご好評をいただいております。日本事務所ではそのほかにも、留学希望者、卒業生、合格内定者、そして分野別専門家限定イベントなどを企画しています。2014年に日本事務所が行ったイベントのハイライトを下記にご紹介させていただきます。今後開催予定のものにつきましては当ウェブサイトのニュースセクションをこまめにチェックしていただくか、ニュースレター購読のご登録をお願いいたします。
放射能と理性
オックスフォード大学物理学名誉教授、キーブル・カレッジフェローのウェード・アリソン教授が第8回オックスフォード・アカデミックス・イン・ジャパン・レクチャー・シリーズで講演を行い、原子力が火力よりもずっと強力で、しかもより安全だという話をしました。アリソン教授のウェブサイト
オックスフォード日本研究関係者のための同窓会
日本在住で、オックスフォード大学学部・大学院で日本学を専攻した卒業生や客員研究者など、日本研究に関わりのある方々のための集まりがありました。今後も交流を深め、イベントを行っていく予定です。
ボドリアン:世界を変える図書館
オックスフォード大学ボドリアン図書館長リチャード・オベンデンがインサイド・オックスフォード・レクチャー・シリーズ第2回目の講演者として、オックスフォードの象徴的存在であるボドリアン図書館の歴史、現在、未来について魅力的な話をしてくれました。ボドリアン図書館はヨーロッパ最古の図書館のひとつ、英国では大英図書館に次ぐ規模を誇ります。ボドリアン図書館のウェブサイト
大学院説明会
オックスフォード大学大学院への出願を考えている方を対象に大学院説明会を開催しました。当日は卒業生に集まって頂き質疑応答も行いました。オックスフォード大学日本事務所では毎年秋に大学院説明会を行い、オックスフォードでの留学生活や出願に関する有益な情報を提供しています。大学院入試に関するウェブサイト
オックスフォード大学法学部説明会
オックスフォード大学法学部学部長ティモシー・エンディコット教授が出願を考えている方を対象に法学部の特徴と魅力について話しました。オックスフォードでは法学が1100年代から教えられてきました。日本からの留学生に人気のコースは、サイード・ビジネス・スクールとのジョイントコースMasters in Law and Financeおよびシビル・ローの国で法律を学んだ学生を対象としたMJur です。オックスフォード大学法学部ウェブサイト
多国籍企業と国際課税問題
ジュディス・フリードマン教授が第7回オックスフォード・アカデミックス・イン・ジャパン・レクチャー・シリーズの講演者としてレクチャーを行いました。「多国籍企業が税を“公正”に支払ってない」という一般の認識と、税の優遇措置により海外から新たな投資を呼び込もうとする各国政府のおもわくについて興味深い話をしました。フリードマン教授の略歴
ロイタージャーナリズム研究所、在日英国商業会議所、早稲田大学にて調査結果発表
オックスフォード大学ロイタージャーナリズム研究所所長デイヴィッド・レヴィーとシニア・リサーチ・アソシエイトのニック・ニューマンが来日し、在日英国商業会議所および早稲田大学にてデジタル・ジャーナリズムについての調査結果発表を行いました。ニュース購読のデジタル化が伝統メディアにどのような影響を与えているかについて話ました。Digital News Reportウェブサイト
オックスフォードのプロクター
インサイド・オックスフォード・レクチャー・シリーズ第1弾に社会政策学部准教授レベッカ・サレンダーに登場してもらい、大学に古くからある特殊なポジション、プロクターについて話していただきました。オックスフォードとケンブリッジのみに存在するプロクターの権限は非常に広範囲に及び、昔は犯罪者を逮捕する権利まで持っていたということ、今でも大学の学生生活に密接にかかわり、学生の懲戒処分、苦情処理、大学のガバナンスなど、重要な役割を担っていることなどを話しました。レベッカ・サレンダーの略歴
入学前オリエンテーション
大学合格者のための入学前オリエンテーションを行いました。このオリエンテーションは、オックスフォードの留学生支援オフィスの担当者をライブビデオでつなぎ、毎年夏、合格者が日本から英国へ旅立つ前に行っています。留学生支援オフィスが出発前のアドバイスを行い、生活に関する様々な質問に答えます。卒業生にも参加してもらい、カジュアルな雰囲気のなかで経験談を聞ける機会も設けています。オックスフォードへ留学する仲間を作る貴重な機会ともなっています。
稲盛和夫氏、オックスフォード大学でレクチャー
京セラ名誉会長で伝説的ビジネスマンである稲盛和夫氏がオックスフォードのシェルドニアン・シアターで講演し、満杯の会場を沸かせました。稲盛氏独自の経営・人生哲学を交えながら、倒産後わずか3年で再上場を果たし世界最高の収益性を誇る航空会社に生まれ変わらせた日本航空の再建ストーリーを語ってくださいました。
総長、安倍総理と面会
日本の主要大学総長などと英国を訪問した安倍総理がロンドンで日英研究教育大学協議会に出席。オックスフォード大学総長アンドリュー・ハミルトン教授も出席し、高等教育分野での日英協力促進や取組みについて、安倍総理や他の大学総長たちと意見交換をしました。
ワダム・カレッジ・ディナー
ワダム・カレッジ学長ケン・マクドナルド卿が来日し、カレッジ卒業生との夕食会を行いました。日本事務所では、カレッジの学長などが来日する機会を利用してカレッジディナーなど楽しい企画をしています。ワダム・カレッジ ウェブサイト
ブラックホールを量る
マーティン・ビューロー博士が第6回オックスフォード・アカデミックス・イン・ジャパン・レクチャーを行いました。どの銀河の中心にも存在する巨大ブラックホールについて、これまでの一般的な質量測定法を解説するとともに、新たにオックスフォードで開発された質量測定法を紹介しました。ビューロー博士の略歴
死刑制度についての意見交換会
元公訴局長官のオックスフォード大学ワダム・カレッジ学長ケン・マクドナルド卿が、日本の弁護士、政治家、活動家、ジャーナリストとともに死刑制度について議論し、意見交換を行いました。ケン・マクドナルド学長は英国で死刑制度が廃止になった経緯を説明しました。ケン・マクドナルド卿の略歴
マートン・カレッジ・ディナー
マートン・カレッジ学長マーティン・テイラー卿が日本在住のマートン卒業生のために夕食会を開催しました。マートン・カレッジはオックスフォードのなかで最も古いカレッジのひとつで、2014年に創立750周年を祝いました。マートン・カレッジのウェブサイト
理数教育のあり方についての意見交換会
著名な数学教授であるマーティン・テイラー卿は王立協会で21世紀のニーズに合った学校理数教育の指針作りに影響力のある委員会委員長をしていました。そのことから日本産学フォーラムにご支援いただき、日本の教育者を集めて理数教育に関する意見交換会を行いました。マーティン・テイラー卿の略歴
民主政治は破壊状態にあるのか?
オックスフォード大学元日産現代日本研究所教授アーサー・ストックインが現代社会における民主主義をテーマにレクチャーを行い、根の深い問題を抱える今の社会で民主主義が生き残れるかについての問いかけをしました。ストックイン教授は地政学、世界の経済状況、通信手段、統治方法、そして国民と政府との関係といった時代の変化を分析し論じました。このレクチャーはオックスフォード・アカデミックス・イン・ジャパン・シリーズ第5弾です。アーサー・ストックイン教授の略歴