オックスフォード・アカデミックス・イン・ジャパン・レクチャーシリーズ
ギリーズ・マケナ教授、オックスフォード大学医学部放射線腫瘍学生物学教授
ウルフソン・カレッジ・フェロー
癌遺伝学により、個々の癌患者の態様は各々が有する個別の指紋がもつ唯一性と同じようなものであることがわかります。そのことにより個別対応の治療が可能になってきますが、現実には未だ十分な対応がなされているとはいえません。対象となる薬剤治療に対する試験が末期段階で行われているのがその理由のひとつですが、最近おこなわれた研究の結果、全てではないにしてもほとんどの場合で多くの癌が薬剤治療に対する耐性を有してしまっているということが判明しています。それゆえに新たな治療法の多くが承認されず市場で利用されるまでに至っていないのです。
このレクチャーでは、ギリーズ・マケナ教授がオックスフォード大学における最新の癌治療の現状をお話し、大学が新設する精密癌治療研究所についてご紹介します。この研究所は癌の初期段階に焦点をあて、いろいろな治療法の組合せを選択することで、癌治療の現行モデルからの転換をはかり、新たな癌治療法を開発することを目指しています。
ギリーズ・マケナ教授はオックスフォード大学医学部腫瘍学分野の分野長を務め、放射線療法の分野では世界的な権威として著名です。教授の研究は放射線が細胞に及ぼす影響と癌がなぜ放射線療法に対して耐性をもつのかに焦点をあてています。教授はオックスフォード大学ウルフソン・カレッジのフェローも務めています。
2015年6月11日木曜日
19:00-20:00 レクチャー レクチャーは無料です。英語で行われ、通訳は入りませんのでご了承ください。 開催場所:東京都千代田区三番町6-3 三番町UFビル1F
20:15–21:45 懇親会 参加費用1人3000円。当日お釣りのないようご持参ください。 開催場所: 東京都千代田区三番町6-4 ラ・メール三番町1F Tanakayaタナカヤ
関連リンク:
オックスフォード大学医学部腫瘍学(英語サイト)
オックスフォード大学医学部(英語サイト)
オックスフォード大学ウルフソン・カレッジ(英語サイト)