ピット・リヴァース博物館
Posted: 2018/12/20 | Author: UOJO
Feature
オックスフォード大学にはアシュモリアン美術館やボドリアン図書館をはじめ7つの付属美術館、博物館、図書館があります。その中で異彩を放つのがピット・リヴァース博物館です。約50万点の収蔵物を保有し、世界のほぼすべての国、人類史上ほぼすべての時代を網羅します。ピット・リヴァースの大きな特徴としてその展示方法が挙げられます。収蔵品は歴史・時代や地理による分類ではなく、「種類」によって展示されているのです。この独特の展示方法により国や地域における文化の相違点や類似点が鮮明になり、展示品が時代を超え人類についての物語を語ってくれるのです。
ピット・リヴァース博物館には重要な日本のコレクションもあります。それは軍人ピット・リヴァースがオックスフォード大学にコレクションの基礎となる考古学的民俗誌学的資料を寄贈したピット・リヴァース博物館設立初期からのものです。基礎コレクションのおよそ300点が日本からのものでした。日本の展示物は年とともにその数を増し、いまでは根付、明治時代の希少写真、能面、武器や武具、おふだやお守りなど、2万点におよびます。
ピット・リヴァース博物館は世界で最も人気のある博物館のひとつに名を連ねており、熱烈なファンがいます。時には「奇抜」で「エクセントリック」といわれることもありますが、リピーターは後を絶ちません。ピット・リヴァース博物館のウェブサイトではご紹介ビデオもございますので、ぜひご覧になって、オックスフォードにいらっしゃった時には博物館を訪ねてみてください。