オックスフォード大学附属ピット・リバーズ・ミュージアムのロングギャラリーにて2014年3月30日まで、日本に関する特別展覧会が開催されています。”サヴァイヴィング・ツナミ:東日本大震災後の写真“と題して、岩手県陸前高田市で全壊した博物館や図書館の現場から回収された写真資料を修復保存する活動を紹介しています。
2011年3月11日の津波で陸前高田市立博物館、海と貝のミュージアム、陸前高田市立図書館は壊滅的な被害を受け、展示品や所蔵品が流出し、多くの学芸員が命をおとしました。資料は回収されましたが海水や土砂による汚染が進行しています。資料を修復保存しようという呼びかけで、写真の知識を持つ専門家が集まり、ボランティアによる陸前高田被災資料デジタル化プロジェクトRD3 projectが結成されました。現在横浜を活動拠点とし、被災写真資料を丹念に修復し、デジタル化し、研究を継承するため保存記録化しています。この展覧会は、オックスフォード大学の人類学/考古学資料を所蔵するピット・リバーズ・ミュージアムが陸前高田被災資料デジタル化プロジェクトチームの協力を得て企画したものです。展覧会についての詳細はピット・リバーズ・ミュージアム(英語サイト)をご覧ください。
2013年10月25日金曜日、オックスフォードにて、このRD3プロジェクトのディレクターであり、東京都写真美術館学芸員でもある三井圭司氏によるレクチャーが行われます。場所はオックスフォード大学日産現代日本研究所です。
Image: RD3 Project / Rikuzentakata City Museum