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Photograph by A.J.Hearn & WildCRU
WildCRU(ワイルドクルー)はオックスフォード大学動物学部の野生動物保全調査機関です。1986年にデイビッド・マクドナルド教授のリーダーシップの下に設立され、その活動は全世界に広がっています。科学的研究に基づき、地域政府や住民と一緒になって野生動物と人とが共存できる現実的な解決を目指しています。
WildCRUの代表的なプロジェクトのひとつに東南アジアに生息するウンピョウプロジェクトがあります。ウンピョウは野生の大型ネコ科動物のなかでは最小で、あまり知られていない動物です。ウンピョウの数は絶滅の危険があるほど減少していて、その理由として、生息地である森林がパーム油用産業畑の開発や高まる木材需要ために伐採されることが挙げられます。残った森林の分断、そしてウンピョウやその餌となる動物が狩猟の対象となったりすることで、事態は深刻化しています。
WildCRUのウンピョウプロジェクトの主要な要素として、カメラトラップの使用があります。カメラトラップによりウンピョウの数や行動の把握と理解を深めることができます。さらにGPS付き首輪を取り付けることでより正確なウンピョウの行動と生態を知ることができます。WildCRUのチームは、地域の政府と密に連携し、ウンピョウと森林とそこに生きる人々との共存のための実践的解決方法を日々探求しています。