オックスフォード大学は、ヨーロッパの中で最も大きく、そして最もよく知られた日本研究の拠点のひとつです。世界から著名な日本研究専門家がオックスフォードに集まっています。そしてオックスフォードは図書館に日本の書籍が初めて入庫した1629年より着々と美術品や蔵書を増やし、充実した日本コレクションを作り上げてきました。
2017/2018年度はオックスフォードの日本研究にとって新たな門出の年になります。大学院コースが生まれ変わり、日産現代日本研究所で行ってきた現代日本研究に新たに東洋学研究所の言語学と文学を組み込んだものとなります。9月13日には、日本研究専門家2人によるショートレクチャーと新・日本研究大学院コースについての説明を行います。皆様是非ご参加ください。
当日のプログラム(3部構成です)
I. ヒュー・ウィットカー教授(日本経済・ビジネス専門)によるショートレクチャー
『英国EU離脱問題、 日本、そして「埋め込まれた自由主義」の分解』(20分)
世界の経済を震撼させた英国のEU残留・離脱を問う国民投票。それはヨーロッパの問題と考えられていますが、同時に英国内で広がる貧富の格差、緊縮財政、構造改革の問題をはらんでいると言えるでしょう。すなわち戦後の「埋め込まれた自由主義」に対するコンセンサスにピリオドを打った瞬間でした。日本の戦後の高度成長モデルも多少違った性質とはいえ、同様に分解しつつあります。戦後のモデルが何を置き換えたのか、ということを注意深く考察しながら、次にどうすべきかを考える必要があるでしょう。
II.イアン・ニアリー教授(日本政治専門)によるショートレクチャー
『英国EU離脱への道、そして日本』(20分)
英国EU離脱についての交渉がどのような結果をもたらすか、それがいったいいつ始まるのかでさえ、いまだかなり不透明です。4つの想定モデルとそれが英国と日
本との関係に与える影響について考察します。
III. 新・日本研究大学院コースの説明(20分)
2016年9月13日火曜日
19:00-20:00
レクチャー
レクチャーは無料です。英語で行われ、通訳は入りませんのでご了承ください。
開催場所:東京都千代田区三番町6-3 三番町UFビル1F
レクチャー会場へのアクセス
20:00-21:30
懇親会 参加費用1人3000円。当日お釣りのないようご持参ください。
開催場所: 東京都千代田区三番町3-10 1F
Saludサルー
懇親会会場へのアクセス