マーティン・ビューロー オックスフォード大学天体物理学准教授、ワダム・カレッジ・フェロー 銀河の中心には巨大ブラックホールが潜んでいて、宇宙の進化はブラックホールの存在なしに語ることはできません。非常に小さく、影響範囲が限られているにもかかわらず、ブラックホールがどのように宇宙の進化に関わっているのかは未だ謎に包まれています。今回のレクチャーでビューロー氏はまず、光の性質と天文学者が通常使う望遠鏡について簡単に説明をします。次に、どの銀河の中心にも巨大ブラックホールが存在すること、そしてそのブラックホールが銀河の進化にどう関わっているのかについてお話しします。ブラックホールのこれまでの質量測定法を解説したのち、新たにオックスフォードで開発された質量測定法をご紹介します。その方法は概念上難しくはなく、しかも非常に効果的な方法です。これにより日本や英国が主導的役割を担って計画された世界最大の電波望遠鏡「アタカマ大型ミリ波干渉計(ALMA)」を活用することになるでしょう。何千ものブラックホールを観測することが可能なので、ブラックホールと銀河の共進化についての私たちの考えを根本的に変えるかもしれません。その可能性はまさに文字通り、「天文学的」なのです。 ビューロー氏は、オーストラリア国立大学で博士号を取得後、NASAハッブルフェローとしてコロンビア大学とライデン大学に勤務ののち、10年近くオックスフォード大学で天文物理学准教授をし、同時にワダム・カレッジでチューターとして物理を教えています。 銀河についてのことなら全て好きだという自称「銀河おたく」。特に興味を持っている分野は、銀河内のガス、星、暗黒物質を観察的・理論的に研究して銀河の形成や進化を決めること。 このレクチャーは、「オックスフォード・アカデミックス・イン・ジャパン」第6弾となります。どなたでもご参加いただけます。
2014年4月4日金曜日
19:00-20:00 レクチャー レクチャーは無料です。英語で行われ、通訳は入りませんのでご了承ください。 レクチャー開催場所:三番町UFビル1F 東京都千代田区三番町6-3 レクチャー会場へのアクセス
20:15-21:45 懇親会 参加費用1人3000円。参加登録された方にはお支払い方法を別途お知らせします。 懇親会開催場所:Tanakayaタナカヤ 東京都千代田区三番町6-4 ラ・メール三番町1F 懇親会会場へのアクセス