現代日本の婚活事情
エカテリーナ・ヘルトグ博士 社会学科および日産現代日本研究所キャリア・ディベロップメント・フェロー
晩婚化と独身率の増加、それは急速に東アジア社会の特徴となってきています。独身男性と独身女性が結婚相手に求める条件の食い違いが問題にあると言われています。特に高学歴の女性は婚活において非現実的な理想を求め、それに頑固にこだわると思われています。ヘルトグ博士の研究では、日本最大手の結婚相談所のデータを使って、独身者が結婚相手に求める学歴、収入、年齢などの条件が1年後にどう変わっていくのかについて検証しました。その結果、男性は女性にくらべて、結婚相手の収入、学歴について強いこだわりを持っていないが、1年たっても最初に求めていた条件が変わらないということがわかりました。逆に女性の方は婚活当初は上昇婚志向でえりごのみをする傾向があり、時がたつにつれ結婚相手の学歴についての条件がゆるみ、収入に関しては自分より収入が多い男性に徹底的にこだわるということがわかりました。
エカテリーナ・ヘルトグ博士はオックスフォード大学社会学科および日産現代日本研究所の家族社会学者。雇用パターン、結婚相手探し、世代間関係の変化、子育て方法の選択など、日本、そして東アジアの様々な社会動向に目を向けています。著書に”Tough Choices: Bearing an Illegitimate Child in Contemporary Japan”
2015年7月30日 木曜日
19:00-20:00 レクチャー レクチャーは無料です。英語で行われ、通訳は入りませんのでご了承ください。 開催場所:ワテラス コモンホール(今までのレクチャー開催場所と会場が異なりますので、ご注意ください) ワテラス3F 東京都千代田区神田淡路町2-101
20:10–21:45 懇親会 参加費用1人3000円。当日お釣りのないようご持参ください。 開催場所:Terrace 8890, ワテラス3F 東京都千代田区神田淡路町2-101