「オックスフォード上廣セント・クロス奨学金給付型派遣制度」は公益財団法人上廣倫理財団の貴重なご寄付により実現した奨学金制度です。日本の大学院生または研究者を派遣留学生としてオックスフォードに送り、1年までの期間オックスフォード上廣センターで研究してもらうことを目的としています。
オックスフォード上廣センターはジュリアン・サヴァレスキュ所長のもと最先端の研究を行っており、オックスフォード大学哲学科に属しています。実践倫理についての議論と合理的省察を推進することを目的としています。環境問題、世界的格差や貧困の問題、生体臨床医学の発達に伴う問題など、人類の未来にとって大きなインパクトがある世界的な現代社会問題を提起しながら、ある特定の意見や見識に偏ることのない公平で厳格な研究や議論を追及しています。またセンターは講演、出版物、コンサルティングを通じて、倫理問題に対する社会の理解と認識を高める活動を英国だけでなく国際的に行っています。哲学分野で最も影響力があり重要とされている世界大学ランキングLeiter’s ‘Philosophical Gourmet’レポートでも最高の得点を得ています。
オックスフォード上廣セント・クロス奨学金給付型派遣制度は、日本からの大学院生または研究者2名を9か月間または12か月間オックスフォードに送り、オックスフォード上廣センター所長ジュリアン・サヴァレスキュ教授と担当教員の指導を受けてもらうプログラムです。プログラムは10月スタートで、授業料や滞在費など全額支給の奨学金制度です。奨学生はセント・クロス・カレッジに所属し、オックスフォード大学特有のカレッジ生活を体験することができます。
この奨学金制度の詳細についてはこちらまで。申込期間は3月1日から15日までです。オックスフォード上廣センターの活動についてはセンターのウェブサイトまたはセンター発信の実践倫理ブログをご覧ください。
オックスフォード上廣センターおよびこの奨学金制度は、上廣倫理財団の寛大なご寄付によって成り立っています。上廣倫理財団は1987年4月1日に設立され、2013年7月10日には公益財団法人として認定されました。財団の目的は幅広い倫理分野で中立性と国際協力を重んじながら倫理の研究および教育を促進することです。東京大学や京都大学など日本や海外への財政支援を通じ、財団はたくさんの若き研究者達を倫理分野の指導者に育て上げてきました。
オックスフォード大学はこの奨学金制度を通じて日本から多くの才能ある研究者をお迎えすることを楽しみにしています。そうすることで、すでに土台のしっかりとした日本とオックスフォードの関係がより強くなることでしょう